赤字になる最大の要因とは? 赤字体質を脱出する経費の見直し方

赤字になる最大の要因とは?

貴社では会社の経費を把握できていますか?

決算書に載っている、

  • 接待交際費
  • 旅費交通費
  • 消耗品費
  • 雑費

など、それぞれの項目の金額を決算書で見ることはできますが、一つひとつ何に使われているのかを知っていますか?

案外、毎月の売上を把握していても、毎月の経費を把握できていない社長さんは多いです。

なぜこんなことを言っているのかというと、赤字の原因は売上不振ではなく、「売上以上に経費を使っている」ということだからです。

もっと正確に言うと、限界利益以上に固定費を使っているということ。本記事では、この限界利益について説明し、赤字体質を脱出するためのヒントを解説します。

限界利益とは

限界利益」とは、売上から変動費(仕入れや外注)を引いた利益のことです。

例えば、

  • 売上  3,000万円
  • 変動費 1,200万円

の場合、限界利益は1,800万円です。

こんな時、シンプルに経費(固定費)が1,800万円以上だったら、赤字になります。以下の図をご覧ください。

限界利益のイメージ

売上が3,000万円の会社でも黒字の会社はあるし、売上が3億円の会社でも赤字の会社はあります。

つまり、赤字になるのは売上の大小ではなく、限界利益以上に経費(固定費)を使っているからなんです。

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そのため、社長さんにとって経費の管理はとっても大事な仕事なんです!

経費を把握するには「総勘定元帳」をチェック

そんな会社の業績を左右する経費、内容をぜんぶ答えられますか?

会計を他人(税理士など)に任せていると、案外、経費の明細がどこに書かれているのかを知らない方も多いです。

そんな時は総勘定元帳を見てください。

決算書に載っている項目の明細が、一つひとつ細かく書いてありますよ。

その明細にもし分からないものがあったら、それは「本当に必要な経費なのか」を把握できていないってことでもあります。

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せっかく時間を費やして稼いだお金が知らずに消えてしまっている、ってむなしいですよね……。

もちろん、規模が大きい会社は、社長が全ての経費を把握するのは難しいです。

しかし、もし「赤字体質から脱出したい!」という状況であれば、ちょっとキツイ言い方ですが……すべての経費を把握することぐらいはやった方がよいでしょう。

赤字体質を脱出するには経費をコントロールする

売上は、相手がいる事だからコントロールできないけど、経費はコントロールできるものがたくさんありますよね。

コントロールできる経費としてイメージしやすい接待交際費や広告費の他にも、

  • 請求書を郵送するための切手
  • 年末に配っているカレンダー
  • 節税できると言われて加入した退職金用の保険
  • 毎日届く紙の新聞

など、昔からそうだからと「当たり前の経費」と思っているものはありませんか?

もしかしたら「それって本当に必要?」「費用対効果はあるの?」と思ってしまう経費はたくさんあるかもしれません。

それって本当に必要?

>請求書を郵送するための切手

 請求書をメールで送れないの?


>年末に配っているカレンダー

 優良顧客(全体の2割)だけに絞れないの?


>節税できると言われて加入した退職金用の保険

 退職金は保険以外で準備できないの?


> 毎日届く紙の新聞

 デジタル版にできないの?

など、コントロールできないと思い込んでいるものでも、経費を抑える方法はたくさんあります。

そのためにはまず、社長がすべての経費を確認することが重要です。

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これだけで、会社の体質は大きく変わりますよ!

実際に、顧問先の会社さんは、100円単位でも「もっと安くできないか?」と考える習慣になったことで、6ヶ月で赤字体質から脱出しました!

売上最大、経費最小

社長の役割は、売上アップはもちろんですが、経費を抑える方法を考えるのも大事な役割です。

「経営の神様」と言われた稲盛和夫氏がいつも言っていたこと、それは

『売上最大、経費最小』

この意味は、

売上を最大限にし
同時に経費を最小限に抑える創意工夫を

徹底的に続けていく姿勢こそが
高収益を生み出す

ということです。

業績が良いときも悪いときも、何かしら油断して使ってしまっている経費(固定費)があるはずです。

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赤字脱出!黒字体質の維持!

そのためにも、ぜひ経費の見直しをしてみてくださいね。