今回の本題はセミナーで質問のあった内容についてです。
「引退までにいくら貯める必要がある?」
この質問の答えは何だと思いますか?
数年前に【老後2,000万問題】が話題になったこともあり、この答えは「2,000万円!」という方も多いのですが、実際は2,000万円では足りない人の方が多いんです。
老後2,000万円じゃ足りない? シミュレーション
試しに、老後に必要な金額をシミュレーションしてみましょう。
- ① 65歳以降の公的年金
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夫:月額14万円
妻:月額6万2人で20万円(手取り額)
- ② 65歳以降の生活費
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毎月の生活費:25万円
※インフレ率は考慮していない - ③ 65歳以降の特別支出
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固定資産税:15万円
車維持費(税/保険/車検):2台で20万円
年末年始やお盆、旅行など:25万円合計:年間60万円
- ④ 車購入費
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普通車:300万
軽自動車:200万合計:2台で500万円
- ⑤ 住宅維持費
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水回りリフォーム:200万円
(トイレ/お風呂/エコキュートなど)
外壁リフォーム:100万円合計:300万円
以上をまとめると、
- ①の収入が毎月20万
- ②の生活費が毎月25万
だから、毎月5万円が不足する。
しかも、③の特別支出60万円は、毎年かかってきますよね
車維持費は80歳頃までだと思いますが、その代わりにバスや電車代がかかってきそう……。
ということは、
- 毎月5万円(年間60万円)
- 特別支出が年間60万円
の、合計年間120万円が不足します。
この年間120万円分を、何年分の準備が必要だと思いますか?
できれば、生きている年数分を準備したいですが、正直何歳まで生きるのかは誰にも分かりません。
とりあえず、90歳まで生きても大丈夫なように準備すると、65~90歳の25年分が必要になってきますね。
となると、
年間120万×25年分=3,000万円
になります。
ここだけで現実逃避したくなりそう……。
でもまだ、残ってるものがあるんです。
- ④の車購入費が2台で500万円
- ⑤の住宅維持費が水回りと外壁で300万円
ぜんぶ合わせると、なんと……
3,800万円
これが引退までに必要な金額です。
気が遠くなりですね……。
引退後に必要な金額を明確に
ちなみに、このシミュレーションはクライアントさんの実際の数字です(掲載の承諾をもらっています)。
もし60歳引退や70歳引退だとまだまだ数字は変わってきますが、一つの考え方としてお伝えしました。
引退後のお金をどのように準備していますか?
まずは、「いくら必要なのか?」ゴールを明確にすることからしてみてくださいね。